病院からのお知らせ

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3月1日からの本院の診療時間と休診日。

 2013年3月1日より、たばる動物病院は本郷北方の本院のみの診療ですので、御注意下さい。街なか犬猫クリニックは2月末日をもって閉院となります。それに伴い、本院の診療時間を下記のように延長します。

【本院】
<診療時間>
●平日(月〜金)は午前9〜12時、午後2〜8時(受付は30分前まで)。
●土・日・祝日は午前9〜12時、午後2時〜6時(受付は30分前まで)。
水曜日は午前9〜10時半まで予約診療(継続診療中心)を実施します

<休診日>
●毎週水曜日の6日、13日、20日、27日。



固定リンク | 2013年02月25日【146】

2月23日(土曜日)のMRTラジオ「女UP」(21:00〜22:00放送)にゲスト出演します。内容を「UP」しました。

 番組での「喋り」時間は15分なので、以下の内容を全て網羅出来ていません。カットされる部分も多いことでしょう。内容については局側からの質問を尊重して、書き上げました。言いたいことが十分に届かないと予想されますので、少々長い文章ですが、参考にして下さい。収録後の女子アナとの3ショット写真も有ります。

Q1.ペットブームと言われ始めてかなり久しくなりましたが、現況は如何なものでしょうか?
Ans.
・伴侶動物としての地位が確立し、家族の一員として、なくてはならないものになっている。
・最後まで家族同様に動物を看取るようになった。親や旦那が亡くなった時よりも堪えるという人も少なくない。
・ペットの高齢化について、20〜30年前の寿命は、2002年から2003年の1年間を調べた、東京農工大学のデータでは、犬の平均寿命は11.9歳、猫の平均寿命は9.9歳。1990年は犬が8.6歳、猫が5.1歳であった。都会と田舎では差があるだろうが、我々が学生時代の約30年前は、犬は5〜6歳でフィラリアや伝染病で死ぬ個体が多かった。今は犬猫共、15歳以上も全く珍しくなく、17〜18歳も、猫では20歳を超える個体もいる。
・ペットの高齢花・・・人間の年金受給年齢に例えると、小型犬・猫のそれは12歳、中型犬(10kg前後、柴犬など)では10歳、大型犬(ゴールデンなど)では概ね8歳である。※1年で20歳、その後は小型犬、猫で年に4歳、中型犬で5歳、大型犬で6歳、年を取る。

Q2.寿命が延びた背景(原因)にはどのような要素が考えられるのでしょうか?
Ans.
・フィラリアやワクチン、ノミ・ダニなど予防獣医学が発展した。フィラリアは予防薬で完全に、伝染病もワクチンでほとんどが予防可能である。今、人で話題のマダニが媒介するウイルス性伝染病「重症熱性血小板減少症候群」があるが、犬ではマダニが媒介し、貧血で死亡させるバベシア症がある。猫もヘモバルトネラ症やQ熱はマダニが媒介する。液体の予防剤を皮膚に垂らすことで、かなり防ぐことが可能である。
・病態生理学など基礎獣医学研究の発展、超音波や血液検査機器、大学病院などではCTやMRIなどの高額医療器械の導入による診断技術の著しい進歩、さらに新しい治療薬や治療法の開発も顕著である。
・それに何よりも、飼い主がかけるペットへの愛情が一番であり、高額医療や予防医療、長期の投薬など、ペットに費やす診療代を惜しまない。
・飼育頭数はほぼ横ばいであるが(犬猫合わせて約2500万頭、国民5人に1頭の計算)、一頭当たりの診療代金は上昇している。
<病気のサインにはどんなことがあるか>
ヾ靄椶録祐屬了劼匹發汎韻検
犬猫は通常、特に犬は大食漢なので、1日も全く食べないのはおかしい。
小型犬では心臓弁膜症が多いので、中高年齢の発咳には要注意
ででは尿石症や膀胱炎などに起因した尿道閉塞症が多い、トイレの回数が多い、トイレに行くが尿が出ていないときは要注意。
ヂ良(乳腺、皮下など)や口腔内など目に見える組織の腫瘍が多い。早期発見で完治する場合が多い。
ηの腎不全:多飲多尿。来院時には既に1〜2ヶ月経過している事も少なくない。早期に診断し、食事療法などの治療を開始すれば、かなり延命可能である。
Г修梁勝皮膚病、外耳炎、目の疾患も多い。耳が臭いとか、耳を掻く場合は要注意。結膜が赤あったり、ウインクをする場合にはカラーを付ける。
┐修譴妨躾。犬猫は紐等の異物、石コロ、ビニールであったり、串であったり、人医薬であったり、あらゆるものに興味を持ち、口にする。ビニールとか紐、薬などは誤食した直後であれば、食塩を飲ませて吐かせる。
犬はブドウやレーズン、猫がユリを食すると腎不全、尿毒症になる。その他、多くの植物や観葉植物は犬猫にとって害があり、有毒であることを肝に命ずること。

Q3.診療や治療をする上で「こんな子(ペット)じゃ〜困る」ということは、何かありますか?
Ans.躾については全部語るのは困難なので、いくつかの特に重要な事項について話す
・躾がなっていないペットが最も困る。
・手術となると肥満(開腹手術での脂ギチョギチョ)も困る。
・診察台に乗っただけで噛んでくるペット。
・爪切りや肛門嚢絞り、耳掃除や皮膚の消毒など多少でも嫌な事をすると喚(わめ)き散らすとか、時に噛んでくる動物は困る。これは、恐怖や痛み、拘束されることを嫌い、言わば、警告などの意味も込めて本能的に喚いているから、仕様がない面もありますが・・・・・・。
<甘噛みはどうしたらよいか>
・「甘噛み」は歯の生え換わり時期に人の手でじゃれさせない。噛んできたら、マズルコントロールをして、「ダメ」と低い声をかけ、御仕置としてケージに入れる。間違っても相手をして遊ばない。実際の犬猫の世界では子ども同士が噛みあって、互いにその痛みを知り、また兄弟喧嘩が激しいと親が鼻面を噛んで止めさせ、諌める。
・「噛み癖」も基本的には甘噛みと同様に躾けるが、最後の手段は飼い主が犬猫の足など噛む。あるいは噛んできたら、拳を口の中に入れて、噛めば大変なことになることを教える。
・躾は「ドッグショー」にでるような良い子にするには訓練所も良いだろうが、普通の子なら、家庭でも十分に躾は出来る。躾の方法については、いろんな情報が沢山あるので、参考にするが、大事なことは、成犬や成猫の知能は人間の3歳程度で、ましてや子犬や子猫はそのまた3歳とか5歳児に匹敵するので、それを十分に考慮して、色んな方法を気長に焦らずに試す。
・「ダメ」「待て」など、躾で声を発する場合、飼い主は必ずペットの目を見る(アイコンタクト)。
・躾については、多くの書物やネット書き込みがあり、それらを色々試してみるのもよいであろう。水鉄砲、レモンジュース、スプレー、電気ショックなどあるが、「体罰」は極力避ける。
<無駄吠えはどうすればよいか>
・無駄吠えも親犬が子犬を躾ける方法、習性(本能)を利用する。狩りなどの時、子犬や若い犬が吠えるとか、騒がれると困るため、親犬は子犬の鼻面を銜え、低い声で唸るように「ウ〜」といって禁める。これを利用して、片手で犬の首筋を固定し、片方で鼻面を掴み、下に押し付けるようにして、低音で「静かに」と諌(禁)める。親が子犬や子猫を躾ける本能的な方法を利用することが簡単で重宝である。
<分離不安症とは>
・それに、特に強調したいのが、入院やペットホテルができない動物には本当に困る。飼い主と離れると一晩中鳴いて、じっとしていない、これを「分離不安症」というが、本当に閉口する。一晩中、吠え続け、シーツは噛み引きちぎり、四六時中動き回って点滴はクルクル巻き・・・・・これは飼い主との関係で、親離れしていないことによる。多くは、飼い主の過保護が原因で、飼い主の子離れが出来ていない事に因る。一緒に寝る人も多いが、子犬や若齢の犬では絶対に避ける。実際の犬猫の世界では離乳時期に子どもへの授乳を頑なにさせないことが子離れ法とされる。
<飼い主に必要な認識>
・成犬や成猫の知能は、人間にしたら3歳児。
・ましてや子犬が簡単にトイレを覚えたり出来る筈がない。
・診察台にのせようとしただけで、噛んでくるのには困る。
・躾で強調したいには、体罰は逆効果、親が子犬や子猫をどのようにして躾ているかを、言葉を持たない動物が本能でどうしているかを観察すると、答えが見えてくる。それを利用させてもらうことが大事で、楽である。楽しんで躾ができる。
<噛み癖はどうしたらよいか>・犬や猫は歯が乳歯から永久歯に生え換わる時期、人間の赤ちゃんも這い這いの時期に手で色んなものを触り、口にしたがる時期に相当するが、この時期は食べられるものか否かなど、噛んで食べる習性がある。そのひとつが人間の手など。最初は噛む力も弱いが、甘噛みが嵩ずると、本気で血が出るほどに噛むようになる。では親は子犬や子猫をどうやって躾けるか。親を噛んできたり、兄弟喧嘩などで噛み合っている場合、親は子の鼻面を軽く銜えて制止する。その後は隅に押しやって、ほっぽらかして、無視する行動をとる。人間も、噛む犬の口を両手で包んで押えて(マズルコントロール)、「ダメ」と低い唸るような声を発する。その後はケージに入れて無視する。
<無駄吠えの防止法>・親犬は子犬が吠えるのをどのように制しているか
・オオカミが狩りなどで、子どもが吠えたり、騒がれては困る。
・子犬が吠えるとき、親は子犬の鼻面を軽く銜えて、下に押さえつけ、「ウー」と低く唸って諌める。
・これを見習い、人間は子犬を片手で首筋を固定し、一方で鼻面をマズルコントロールして、「静かに」と発する。
・これを繰り返す。
・良くできたら、「良い子、良い子」と撫でて褒めてあげ、おやつをあげる。
<分離不安症の予防>
・ホテルや入院させられない。
・一晩中鳴いて、動き回り、点滴などとんとできず、手術後の傷に悪い。
・親離れができていない証拠で、子離れできてない飼い主の溺愛によることがほとんど。
・犬や猫の世界では、生後1〜2ヶ月の離乳時期、執拗にオッパイに吸いつく、ひどいとぶら下がる子どもに、授乳を頑なに拒む。これは親離れをさせる習性と考えられている。
・親離れさせる、子離れするには、間違っても一緒に寝たり、飼い主が「私がいないと子の犬は生きていけない」なんどと、考えない。かわいい子には旅をさせろって、とこか。

Q4.最後に、高齢化でペットにも、例えば認知症などですが、気をつけなければならないことを教えてもらえますか?
Ans.
・人間の所謂メタボと言われる「生活習慣病」が、動物にも、もちろん存在する。肥満、糖尿病、骨・関節疾患、脳血管疾患、高脂血症、心臓病、(癌)・・・などである。
・犬猫の死亡原因の上位は、癌、心臓病、腎臓病である。特に癌の症例が増えている。人間もそうであるように、治療が困難な疾患や、早期の発見や治療開始が遅れた場合・・・すなわち今の獣医学では救命出来ない病気が死因の上位を占める。
・癌は早期発見、心臓病(特に小型犬は心臓弁膜症が多発)は減塩、摂取カロリー制限、適度の運動を避ける、腎臓病は早期発見と早期の治療開始とその持続・・・などの配慮が必要である。処方食は非常に進歩しているので、是非病院へ。
・犬猫では善玉コレステロールが多いため、動脈硬化による脳血管疾患が少ないが、最近では確実に増加している。脂の摂り過ぎ(中性脂肪=トリグリセライド)はドロドロ血の主要な要因である。脂肪分は極力控える。
・「子ども年寄り」で、高齢になったら、若い時より食事の回数を増やす、1日3〜4回(おやつを与える)とする。高齢になると胃腸の運動能力や消化能力、消化液の分泌、代謝全般が衰えている。
<認知症>
・犬や猫の認知症の解明は進んでいないが、柴犬と日本犬の雑種で多くみられる。原因はともかく、13歳頃になったら、良く散歩をし、一緒に居る時間を増やし、言葉をこまめに掛け、スキンシップを怠らず・・・ストレスのない快適なシニア生活を維持してあげることが重要である。
・認知症の症状でも、特に、〜徳蠅鬚垢襦↓¬訝罅家中を無目的に徘徊する、そして、7茲泙辰凸訝罅意味もなく甲高い声で鳴き続ける・・・ことは飼い主の平和な生活を乱し、体調をも侵しかねない。
<メタボ防止の運動法>
・体高に50を掛けた距離が適度な推奨される運動量は、例えば体高が60(cm)なら、60×50=3000(m)で、1日3kmが望ましい。
・最近ではプールで泳がせたり、ドッグルームランナーも市販されているが高価(15万円)である。猫にはキャットタワーやはしご、平均台など。
・運動も大切だが、カロリー制限が重要なのは人間に同じ。BCSをもとに病院で1日摂取カロリーを計算してもらう。

ペットの寿命、ペットの幸せは一にも二にも飼い主次第である。

有難うございました。


固定リンク | 2013年02月21日【144】

マダニ注意報! 犬猫から犬猫へ、犬猫から人へ

 宮崎県内の成人男性が昨秋、ダニ媒介性のウイルス感染症である「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)で死亡していたことが発表され、県は野外での活動の際は肌の露出を避けるなどマダニにかまれないように注意を呼び掛けています。SFTSは2011年に中国で初めてウイルスが確認され、国内では今年1月に山口県で初めて感染が確認されました。国内で確認された4症例(宮崎・山口・愛媛・広島)とも海外への渡航歴はなく、国内で感染したと考えられます。SFTSをもったダニに咬まれると6日間から2週間の潜伏期間を経て、発熱や下痢などの症状が出ます。ダニの他、患者の血液や体液との接触で感染した報告もあります。有効な治療法はなく、推定される致死率は10%を超えます。

 マダニはSFTS以外にも多くの疾病を媒介する危険性があります。人だけでなく犬や猫に感染する疾病も保有している可能性があり、特に犬のバベシア症という怖い病気を媒介することで有名です。猫ではヘモバルトネラ症やQ熱を媒介します。マダニは山だけでなくちょっとした道端や公園などの草むらにも生息していて、動物が通過する際に動物から出る熱や振動、二酸化炭素を感知して動物に飛びつき吸血します。マダニの活動は春から秋にかけて活発になりますが、気温や種類によっては冬でも生息します。マダニを予防するにはノミ・ダニの予防薬を用いますが、ホームセンターなどで販売されている製品は動物病院で取り扱っている商品とは成分が異なるなど、注意が必要です。また、ノミ・ダニの予防薬を付けていても100%ではないので、不必要に草むらに近づかないようにしましょう。
詳しくは以前の記事を参考にして下さい。
http://tabaru.9syu.net/case/perm/179.htm
http://tabaru.9syu.net/case/perm/73.htm


固定リンク | 2013年02月17日【142】

従来の富士メディカル生化学検査にCRP測定が追加されました。

  この度、(株)富士メディカルより、イヌの炎症性蛋白であるCRP(C反応性蛋白)のスライドが新たに開発され、つい最近発売されました。イヌに限りますが、富士メディカルがそのモノクローナル抗体の開発作製に至った結果です。当院でも早速購入しルーチンの検査項目に追加しましたところ、例えば他院で原因不明とされた元気・食欲消失で微熱の継続するダックスフントの症例においてCRPが高値を示し、免疫抑制療法で著しく低下した症例を経験しました。本症例は併せて関節液の採取も実施し、免疫介在の多発性関節炎の仮診断をして現在も療養中です。
  人医では随分と前より、一次診療の段階から活用され、今ではあらゆる診療科で初診時や経過観察中、あるいは治療の効果判定に無くてはならない重要検査項目の一つでありますが、犬猫での応用は一歩も二歩も遅れ、犬では今に至ってようやく販売され、猫での開発は中途であります。
  いずれにしてもイヌでの院内ルーチン検査が可能となったことは、患犬はもとより我々にとりましても飼い主様にとりましても有難く有益なことです。ターゲットとなる疾患は感染症全般、免疫介在性疾患、悪性腫瘍、外傷など多岐にわたりますが、診察する側としましては原因不明の発熱(不明熱)の原因探索をはじめ、治療効果の判定や治療終了の時期判断などその有用性は「鬼に金棒」かも知れません。
  詳しくは当院スタッフにお尋ねください。



固定リンク | 2013年01月02日【150】

年またぎ酒鬼雑記-2013年元旦に寄せて-

 2012年もたばる動物病院を御愛顧頂き有難うございました。例年に違わず紆余曲折ありましたが、大晦日も好きなボクシングの世界戦を観、吉田類の「年またぎ酒場放浪記」の「鏡抜き」(鏡開き)を除夜の鐘がわりに、腐った煩悩を祓い去ったところです。(吉田類の「酒場放浪記」スペシャルはBSJで6時間放映)。
 当院は人間ならこの春で高校を卒業し、来年の2014年には二十歳を迎え、いろんな意味で正念場です。人生は「浮き沈み七度」というように、商いの浮沈も世の習いでありましょう。私の獣医師歴は早いもので三十路となり、多少なりとも曲の利いた蘊蓄獣医療を醸しださなくてはならぬ壮年の域です。
 2013年も、これまた「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」というところでしょうが、立つ瀬だけは堅持し、日々鷹揚にして奮撃突戦する所存です。本年が愛しきペット共共皆様にとって多幸多福でありますよう祈念します。
                                          
              2013年元旦 田原 秀樹

固定リンク | 2013年01月01日【148】

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