動物病院TAC 院長より

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2021年あけましておめでとうございます!

2021年あけましておめでとうございます。2020年はコロナ禍にもかかわらず格別の御贔屓、ありがとうございました。
▲2020年は東京オリンピック開催の年であり、今頃はその余韻に浸っている筈でしたが、新型コロナ感染症のパンデミックにより、1年の延期となり、それも今年本当に開催できるのか微妙な雰囲気です。
▲100年前のスペイン風邪の際は、日本でも3年間の流行がありました。1918(大正7)年8月〜1919(大正8)年7月の第1波の感染者数が2116万8398人、死者数が25万7363人、致死率が1.22%でした。その後の第2波が1919(大正8)年8月〜1920(大正9)年7月で、感染者数241万2097人、死者数12万7666人、致死率5.29%でした。そして1920(大正9)年8月〜1921(大正10)年7月の第3波がそれぞれ22万4178人、3698人、1.65%でした。それらの総計は感染者数が2380万4673人、死者数が38万8727人、致死率は1.63%と云います。(もちろん100年前のことでPCR検査もありませんでしたから不顕性感染は数に入っていません)。大雑把には当時の日本人の半分が感染し、感染者の100人に1人か2人が死亡したと考えられています。日本国内の新型コロナ感染者数は2021年1月1日(0:00)時点で234395人(PCR検査実施件数は4486819人)、死亡者数は3460人、入院治療者数は36186人(うち重傷者が716人)に上っています。
▲コロナウイルスとインフルエンザウイルスを一概に比べることはできませんが、100年間の医学の発展は大したもんであります・・・・・・なんて感心しているのは阿保です。100年前には彼の野口英世(1876〜1928)先生もご存命でした。黄熱病が細菌ではなくさらに小さな病原体であろうことが疑われはじめたころです。100年とは長いスパンですぞ。150年前までの日本人は丁髷で腰に2本差しで威張って歩いていたんですからね。関東大震災だって1923年の出来事です。第一次世界大戦(1914年7月28日〜1918年11月11日)では飛行機が活躍し、約半世紀前にはアポロ11号が有人月面着陸をしました(1969年7月16日)。
▲そして今、新型コロナのパンデミックで世界が戦々恐々、日々震えあがり慄いております。これといった特効薬もなく発生から1年を経過してようやくワクチンの接種が行われるようになりました。この間、世界では2020年12月31日午後3時現在で、感染者数が8270万人、死者数は180万5002人に達しています。
▲わが国でも早々にワクチンの接種が開始されるでしょうが、現実には接種を受けて抗体をつくるか、自然感染を待って抗体を獲得するか、新型コロナが変異して弱毒化するのを待つか、それに少なくともあと1〜2年間は完璧な感染防止対策をして何処にも出かけずに巣籠に徹するか、当てになりませんが奇跡的な新薬の誕生を期待するか・・・・・・さあ、あなたならどうするか?ですぞ。
▲100年前のスペイン風邪も集団免疫が形成されるまでに3年間を要したのです。人口の6割程度以上が感染すれば集団免疫が獲得され、流行が収まるのです。今の日本の行政のスタンスでは集団免疫が獲得されるまでには10年、いやそれ以上の期間を要するかもしれません。1〜2年間で弱毒化が起ころば幸いですが、現実には感染力の強いタイプが生まれています。個人がどのような形で新型コロナを克服するかですが、日本のやりようではワクチンに縋るしかないように思えます。
▲いずれにせよ、同じコロナのSARSやMERSのような強毒の変異ウイルスになる前にCovid-19を抑え込まなければなりません。日本政府の方針では現実にはワクチン接種しかその方策はないかもしれません。残念ながら現時点での国産ワクチンの接種は無理な気配ですので、当面は外国メーカーに頼らざるを得ません。先端医療を目指してきた我が国としては無念なことでもありますが、ともあれコロナ禍を克服するにはわれわれ自身、どれかの選択をせねばなりません。そして2022年こそは通常の生活様式の回復を勝ち取らねばならないのです。
▲われわれ戦後の昭和世代は、戦争こそ経験していないものの、2011年の東日本大震災、そして今回のCovid-19と惨禍を味わいました。そしてこれからも関東大震災や南海トラフ大地震など、いつ何時次なる災難が降りかかってくるかわかりません。戦争だって絶対起こらないとも断言できない状況です。Covid-19に対する政府の右往左往ぶりを見ているとこれから先の自然災害や災難とどう立ち向かうのか不安であります。この経験を薬として100年先、あるいはそれ以上を見越した政策を打ち立てていかねばなりません。孫子の世代に先行投資し、あらゆる惨禍を予見して、生命と財産を守る手立てが必要なのです。目先のことにこだわり過ぎず、科学を中心に金の使い道を大きく軌道修正するという教訓にせねばなりません。
▲2021年が皆様と動物たちにとって希望と健康のある佳き1年でありますよう、衷心より祈念いたします。2021年もスタッフ一同、一生懸命、ご奉仕させていただきますので、今まで通りのご利用、よろしくお願いいたします。

2021年元旦 動物病院TAC院長 田原秀樹


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