今日の親仁(オヤジ)ギャグ

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今週の親仁ギャグ・2020年7月5日(日)〜7月11日(土)

コロナ禍の『人の噂も七十九日』
▼インフルエンザウイルス同様に高温多湿が苦手なのかとおもわれていたCovid-19でしたが、想像よりも逞しい強かさのようです。ワクチンの実用化も第二波までには間に合いそうもありません。そんな中、他人の噂とは突拍子もなく面白いもののようです。

二太郎「主人先生よ、最近の診療で飼い主さんが、『先生、お元気でしたか、ながく見かけませんでした』とかなんとか、幽霊にでも出くわしたようなびっくりの奇妙顔で云われたそうじゃないですか?」

主人先生「そうなんだよ、カルテを見るとよく来院してくれる飼い主さんなのじゃが、この何カ月は吾輩の字ではなかったんじゃ。政府御達しの8割親仁を意識しているわけじゃないけど、年を取るとな人と話すのが幾分、億劫でな、面倒じゃからの。そうじゃ8割と云えば、ニシタチにはもうかれこれ4カ月は欠勤しているからの、これはコロナ前の10割親仁じゃな」

二太郎「それはご立派なことで。ところで主人先生よ、これも飼い主さんで何か根も葉もない噂とも真実とも知れぬようなことを受付のスタッフに話していたそうな、聞かなんだか?」

主人先生「それそれ、『院長先生は近頃見かけないけど病気で入院でもしとるっと?・・・・・・』と尋ねられたらしんじゃ。それもひとりだけじゃないからの。もしかしたら噂が噂を呼んで、『もう逝っちゃった』なんて言われないかの?」

二太郎「そりゃ心外なことじゃから、緊急事態宣言も解除されたことだし、プレミアム券の束を抱えてニシタチへ出動してはどうですか」

主人先生「そうじゃた、忘れておったわ。県のプレミアム券は8月いっぱいの期限じゃからの、そろそろ空いた時間帯を狙って美味い物漁りに出動せんとな」

二太郎「そうこなくちゃ、ご主人様よ。毎夜毎夜の巣ごもりじゃこっちだってゆっくり寝られたもんじゃありませんからね。そうそう人間界では『人の噂も四十九日』という諺があると聞いたことがあるけど、近いうち主人先生の病気説も自然消滅するんじゃないですか?」

主人先生「なんとも二太郎君よ、縁起が悪いのお。四十九じゃなくて七十五日じゃぞ。四十九は満中陰のことじゃ。まだ吾輩はこの世の者で、宙なんぞを彷徨ってはおらんぜよ」

二太郎「七十九日ですか? ありゃえれこっちゃ、また間違った、七十五日ですね。それは御無礼を。今回は龍馬の土佐弁で締めましたか。ところで主人先生よ、ニシタチのお土産は、○○部○のタコ焼きもしばらくもらってないし、○○本〇の肉巻はニンニクが混っているし、○○エ〇堂のじゃりパンはクリームが濃いし・・・・・・そうじゃやはり牛が欲しいワン、一串分でかまいませんから、そうそう脂の少ない県産牛A3のモモでお願いします」

主人先生「店まで指定してくるとは、流石は食いしん坊ワンコじゃのお。わかったわかった、脂身の無いモモじゃの。しょうがない、行きつけの〇王の大将に塩分控えめでお願いしてみるからな。その代わりお出迎えよろしくな」

7月11日。


固定リンク | 2020年07月09日【668】

今週の親仁ギャグ・2020年6月28日(日)〜7月4日(土)

蛍の灯(続編)
金之助「スコッチは『竹鶴』でしょうか、『岩井』でよいのでしょうか。歌の文句に、『あっちの水は苦いぞ、こっちの水は甘いぞ』なんてありますが、辛い水でよいのですにゃん」

主人先生「分かり切っているのに念を押すとは、なかなかの忠誠もんじゃな。ところで金之助よ、万葉の時代の螢は忌み嫌われていたのじゃが、平安や鎌倉、そして江戸ともなれば大分好もしいものに様変わりしてきたのじゃ。そうじゃ、鑑賞の対象となっていったのじゃな。ひとつ目は源氏物語じゃが、五十四帖の第二十五帖に『螢』があり、『源氏は几帳の中に蛍を放ってその光で玉鬘の姿を浮かび上がらせた。』とあるんじゃ。まるで『蛍雪』のようじゃな。次いで『太平記』にも螢が出てくるのじゃがこれはあとでゆるりと語ろうぞ。3つ目が、小林一茶の俳句じゃ。『大蛍ゆらりゆらりと通りけり』・・・・・・なんて何とも風情の極みとしての螢がじゃな。日本を代表する文学に遺されているのじゃから驚愕ものじゃ。先人の天才達に感謝じゃな」

金之助「なんですか、『太平記』とは。いつぞか大河ドラマかなにかで聞いたような名前ですが。そうじゃった、いま主人先生が熱くはまっている山岡荘八の『新太平記』じゃったにゃん」

主人先生「主人の日常をよく観ているのお、金之助君よ。その『新太平記』のなかにな、『ご不例の主上を近々お招きし、宇治の里からおびただしい蛍を運んで来て、青葉の庭から池のほとりに放って気鬱を慰めようというのであった。』(山岡荘八『新太平記3・建武中興の巻』p391・講談社)とか、『ぬばたまの暗にちりばめられてゆく蛍の光の美しさは、思うだけで涼を呼ぶに充分だった。』(同p406)、とあるんじゃ。しかしこの螢鑑賞のシチュエーションは雅なものとは程遠く、実際は、大納言西園寺公宗が主上の後醍醐天皇を謀殺するためのひとつの設定に利用されたのじゃがな。この計画は直前に漏れて失敗に終わるのじゃが」

金之助「今回もまたまた歴史の講義じゃにゃんか? 吾輩の興味はやはり一茶にござるな。『大蛍ゆらりゆらりと通りけり』・・・・・・この蛍じゃと優しく吾輩ともいつまでも遊び戯れてくれそうにゃん。この一茶の世界じゃと黄泉(あの世)でも寂しくなさそうにゃん」

主人先生「猫の分際で一茶を解する何ぞ、流石は漱石先生の名をもらっただけあるな。ひとつ講釈を垂れていいかの。この螢の句はな、文政2年(1819年)ころの作とされているのじゃが、一茶はこの9年後の文政10年11月19日に永眠したのじゃ。65歳じゃった。吾輩はな、藤沢周平の『一茶』に感銘を受け、奥信濃の生家(長野県柏原)を訪ねたくらいじゃ。当時の65歳は長生きじゃからの、この螢を詠んだ56歳頃は、まだ中風に罹る2年ほど前なので、元気じゃったと推測されるがのお。金之助の云うように、元気じゃからこそ黄泉を意識して、ゆらりと飛翔する源氏ボタルに死後の我が身を映したのであろうの。一茶の現身は、ゆらりの境地とは正反対の壮絶でスピード感極まる一生であったのじゃが」

金之助「そうであるにゃんか??・・・・・・ところで主人先生よ、妙なブログに熱中していて診療のほうは大丈夫にゃん? ここらで一茶ならぬ、コーヒーブレイクしてみゃーせんか?」

(完) 7月3日。


固定リンク | 2020年06月28日【667】

今週の親仁ギャグ・2020年6月21日(日)〜6月27日(土)

螢の灯
▼螢の飛翔はゆらりゆらりと脱俗的でいくら見ていても飽きることがありませんね。わたしどもが生まれた頃には田植え前の時季となればどこでも螢が飛び交ってました。晩飯時には家の中まで入ってきて茶碗の飯に載りそうな、歩いていると口の中に飛び込みそうな、少し大袈裟ですがそんな勢いでした。

金之助「主人先生は、5月の30日の午後、昼までの診療で実家の螢を観賞されたそうですが、どうでしたかにゃん?」

主人先生「そうじゃな、11名のスタッフ・家族が3台の車に便乗してな、2時間超のドライブじゃった。3時過ぎからのバーベキューじゃからな、かなり酔いが回った8時前ころから、待ってましたとばかり、ほろりほろりと螢が出現したのじゃ。30分もすると数百匹(推定で500)かそれ以上かに増えたな。そして9時過ぎに帰路に就いたのじゃ」

金之助「螢という生物の空中を舞うのは羽があるから解せるのですが、どうして光るのですにゃん?」

主人先生「猫の目も光ると思われているかもしれないが、あれは光が外から入ると網膜のタペタム(反射板)という組織で反射しているのであって、螢のように自ら発光しているのではないな。金之助君よ、どうだい、ぽかりぽかりと宙を舞う螢と戯れてみたいかい」

金之助「生まれてこの方、螢なんて云うのは見たことないから、にゃんとも云えないけれど、少し怖ろし気な気もしないではないにゃん」

主人先生「そうだよな、人間様だって昔は怖がっていたんだな。なんとも奇妙な発光物体が凶事の前触れ(前兆)とされたのじゃろ。その証拠にな、彼の万葉集にもたったの1首しか螢は登場していないのじゃ。あのふぉわふぉあとした仄かな点滅が人魂のようで縁起が悪いとされたのじゃろう。したの長歌がそれなんじゃが、約4500首もある万葉集のなかで唯一の『螢』じゃからな、価値ものじゃ。そしてその内容は先立たれた妻を想う挽歌ときているから、やはり螢は人魂なのじゃ」

この月は 君来まさむと 大船の 思ひ頼みて いつしかと 我が待ち居れば 黄葉の 過ぎてい行くと 玉桙の 使の言へば 螢なす ほのかに聞きて 大地を ほのほと踏みて 立ちて居て ゆくへも知らず 朝霧の 思ひ迷ひて 丈足らず 八尺の嘆き 嘆けども 験をなみと いづくにか 君がまさむと 天雲の 行きのまにまに 射ゆ鹿猪の 行きも死なむと 思へども 道の知らねば ひとり居て 君に恋ふるに 哭のみし泣かゆ(作者未詳)

金之助「そうであったにゃんか。それじゃ主人先生と僕にゃんのどっちが先に逝くかわからにゃんけど、もし僕にゃんが先ならちゃんと金之助の螢を捜してくださいにゃん」

主人先生「そうじゃな、もし吾輩が先なら必ず螢になって現れるから、金之助もスコッチを用意して待っていてくれな。約束じゃぞ」

(つづく) 6月30日。


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