院長コラム
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「夜間病院1周年」と「テレビ出演」・その1
5月18日、夜間救急病院「宮崎犬猫動物病院」が開院して1年が過ぎた。この日は来院数が20頭を超え、けたたましい夜であった。小生も夜8時過ぎから11時過ぎまで手伝ったが、夜間救急の認知度が上がり、患畜が増えることに感謝すると同時に、責任の重さを痛感している。
これに先立ち、4月23日にMRT放送のイブニングニュースの特別企画「密着」で「夜間動物病院獣医師の奮闘記」が放映された。放送の1週間前に取材依頼があり、4月19日と21日の両日、みっちりと「密着取材」を受けた。「密着」の企画は1週間のみで5つの事業所が紹介されたが、その1つに選ばれたのは真に光栄なことである。放送は5分30秒間あり、手前味噌だが、良くできた感動の時間であった。ディレクターはじめ関係者のプロ技に感服の至りであった。
そして今月(5月)の17日にもMRTの担当から電話が入り、「先日の放送に対する反響が良かったので、今度は土曜の朝の生番組に出演してくれないか。それもゲストコメンテーターとして出演してくれないか。」との依頼であった。番組名は30分ものの「土アップ」、特集名は「最近のペット事情」とのことだ。その場で承諾すると、翌日の18日に担当ディレクターより設問事項の書かれたファックスが送られてきた。19日に返答の内容を書いたものをファックスすると、数時間もしないうちに、「ほぼ9割完成分」なるA4で7枚分の「台本」が送られてきた。これまた対応の速さに感心した。
放送当日の17日は、7時に家を出て、7時半にはMRT-miccに到着、5階の報道部で係りの人が現れるのを待った。控え室では専属コメンテーター、アナウンサーと挨拶を交えたミニ歓談をし、8時から本番同様にイキナリのリハーサルが始まった。これが小1時間かかり、小生の割り当て分では3分強の時間超過と言う。「ここらを1、2箇所省いたら如何でしょうか。」と指摘され、30分の休憩を挟んで、本番開始である9時半の5分前にスタジオに再入場した。
ここで「最近のペット事情」で「しゃべったこと」を公開したく、「肉付け(補足)」してまとめてみた。
Q1.(関知子アナ)今日の土アップ、死者が5万人を超えているという推計もある、四川大地震のニュースから、ご覧いただきました。・・・・・田原さん、負傷した人の救急体制も、十分でないようですが、医療にたずさわる方として、どう、ご覧になりますか?。
Ans1.経済ではグローバル化が進んでいるのに、ミャンマーのサイクロン災害もそうですが、最も貴重であるべき人命救助や救護の面で、何ものかの力が働き、遅々として進まないのは本当に残念です。日本の救助隊の一員としてのシェパードが今朝のニュースで映っていましたが、犬は臭いの種類によっては人の嗅覚の百万倍から1億倍の能力が有ります。また、聴覚も人の4〜10倍(5万Hzまでの高音)の音が聴取可能です。日本の救助犬3頭の手柄がテレビの画面で一刻も早く見れることを期待しています。
Q2.(関アナ)「今週の土アップ」のコーナーです。みやざきのペット事情について、お送りします。・・・・・。日本では、いつの時代から犬を飼うというのが始まったのですか?。
Ans2.今から1万年前の縄文時代には既に犬は狩猟犬として、(家畜ですね)、として飼われていました。縄文犬と言われるものです。体高が40cmくらいで、今の柴犬風と思ってもらえばいいのですが。この時期の犬と人間との関係は良好で、縄文後期の遺跡や貝塚からは人と犬の骨が一緒に出てくるそうです。遺跡からは解体されて人に食された形跡の骨は無いそうです。反対に人並みに埋葬されているそうです。これが弥生時代になると、稲作の伝来で、狩猟の重要性が薄れたのでしょうか、解体されて食されていたのが、遺跡から分かっているそうです。この時代、人と犬との関係は良くなかったと言えます。江戸時代になると国宝の「彦根屏風」に描かれている様に、犬は紐で繋がれ、一つのファッションとして江戸の町を闊歩していたことが分かります。それまでは猫は家の中で飼われていたのですが、長い間犬は放し飼いだったのです。この江戸時代の初期に犬と猫の飼われ方が逆転したのです。家康は1612年、浜名湖付近でシカ狩りを行い、この時使用した輸入猟犬であるグレイハウンド風の大型犬が影響して、それ以降武家の間でこの犬種がブランド犬として流行ったとのことです。「大奥」では狆が「座敷犬」や「抱き犬」として持て囃されました。5代将軍の綱吉に至っては、「生類憐れみの令」の一環として、1695年に中野に犬小屋を作り、約5万頭もの犬を収容しました。綱吉が「犬公方」と言われる所以ですが、強制収容の状況下が、果たしてしあわせであったかどうか疑問符が付くところでしょう。そして現在の「伴侶犬」として、時にはストレス社会に生きる飼い主の「愚痴聞き犬」になって、社会貢献するまでに至っています。「動物管理法」や「動物愛護法」という法律によっても身を護られるようになっているのです。そして病気になれば、病院に行き、可能な限りの治療を受けさせてあげ、人以上に高価な薬も服用する時代です。
Q3、Q4、Q5は次回につづく。
2008/05/22 15:06:52【34】