院長コラム

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今週のつぶやき親仁・2020年7月19日(日)〜7月25日(土)

●「Go To トラベルの”まやかし”
▼わたしの「今月の旅」も中断中でありますが、コロナへの挑み旅という特攻隊のような精神の持ち主ではありませんので、近所の居酒屋で言いたい放題の放談で”コロナ鬱”回避に努めております。高鍋スナッククラスターには驚き桃の木山椒の木でありましたが、日本の津々浦々、どこでクラスターが発生してもおかしくないほどコロナ蔓延の兆しであります。
▼コロナ終息の鍵はワクチン次第であります。欧米では9月には実用化されそうな勢いです。希望的には日本でも年内接種が実現すれば良いのでしょうが。それまでの経済的活動をどうのような手段や政治的計らいで乗り切るのか。正に前途多難であります。
▼そういう最中、巷の居酒屋では、「コロナに罹っても仕様の無いこと、社会的経済的活動を規制する必要はない。死んだらそれが運命・・・・・・」などとの意見を(周囲に憚りながら)宣う人間もちらほら見聞するようになりました。そう云えば、あの社会保障先進国トップのスウェーデンの場合、自由奔放とは云い過ぎでしょうが、国民の社会活動をあまり制限していないようです。したがって感染者数も死亡者数も日本のように少なくはないようです。スウェーデンの7月27日現在のコロナウイルス感染者数は78,995人、死亡者は5,697人であります。人口は2013年で991万人ですから、死者が千人を超えたばかりの日本に比べ、単純に人口比でその数は約7倍近くでしょうか。
▼スウェーデンのコロナ対策が功を奏していないのは、他のヨーロッパ諸国がロックダウンをしてもそれを採用しなかったばかりか、長期戦略の観点と国民の自由性を尊重したことによります。長期戦略とは、いくらロックダウンをしても、感染拡大が起こり感染者数が増え集団免疫が得られない限りにおいては、経済を中心としたコロナ前の社会活動回復は有り得ないとの政治的判断からであります。
▼スウェーデンのコロナ対策は完全な失敗例として、他のヨーロッパ諸国から蚊帳の外の処遇を受けているようです。感染者、死亡者が少ないという面では、日本の現状が最悪の状況ではないのですが、この原因が政府の良策に因るものではありません。主な要因は、言うまでもなく日本人の衛生的観念の高尚さに因るのであります。
▼コロナ感染の収束を待たずに、しかも計画を前倒ししての「Go To Travel」ですが、早速新聞でも旅行会社による割引を利用しての旅行プランが載りはじめました。その1例によればLCCのチャーターを利用して最寄りの空港まで飛び、そこからはバスで周遊するというプランのようでした。そのパックの旅行代金がどうもコロナ前よりは高いようなのです。一泊2万円まで補助するGo To Travelですが、その割引を適応してのパックがコロナ前の代金より高いようでは、どうみてもキャンペーンにならないのではないか・・・・・・という疑問であります。魅力半減もいいところでしょう。飛行機も満席、バスも満席、それに綺麗なツアーコンダクターも可愛いバスガイドさんも喋れないような、そんな味気ない旅行なんて・・・・・・それよりもそもそもの話、このようなツアーのコロナ対策なんぞ信用できる代物でありましょうや。政府も家族単位など少人数での旅行を勧めているではありませんか。
つづく
7月25日。


固定リンク | 2020年07月19日【210】

今週のつぶやき親仁・2020年7月12日(日)〜7月18日(土)

「Not Go To トラブル」
東京外しのGo To キャンペーンがいよいよ来週の22日からスタートすることに決定しました。このキャンペーンは、Go To トラベル(travel)とGo To イート(eat)とGo To イベント(event)の三本立てですが、さてさてコロナの感染拡大なく順調に運用されるのでしょうか。

二太郎「地方の首長の中には時期尚早なんて意見も多く聞かれるようですが・・・・・・主人先生はどうお考えですか?」

主人先生「そうだな、本来の旅は楽しいものじゃがな。一人当たり最高で一泊2万円が国からもらえると云ってもな、コロナに罹らないという保証はどこにもないからな。気を許して旅心を満喫できるかとなると、甚だ疑問だろうよ」

二太郎「国内でコロナが騒がれてもうかれこれ5カ月が経過しようとしていますが、これまでのコロナ知見というものはどのくらいなのでしょうか?」

主人先生「そうじゃな、まだまだ分かっていないことも多いのじゃが、分っていることもあるのじゃな。主要な点をまとめるとな、

若い人の死亡はほとんどない。ここでの若いとは40代位までで、70代以上で高血圧や糖尿病、担癌など持病のある人は死亡率が高まる。50〜60代も要注意。子供はコロナウイルスの受容体が少ないため軽症で済む。
マスクの着用、手洗いの励行、3密を避けるなど、細心の注意を払えば感染をかなり防御できる。
若い人の感染は無症状のことも少なくない。その場合の他人に感染させる率は5人に1人で低いこれは排泄するウイルス量が少ないためと推察される
日本人(東洋人)にはコロナウイルスに対する交叉反応が働き、感染成立を抑制しているものと考えられている。
自然感染で治癒した場合には血液中に中和抗体が産生される。しかしその中和抗体も回復後わずか3カ月で8割以上の感染者で急速に低下しているとの報告がある。このことは集団免疫の形成が困難なことや再感染の可能性の高いことを示唆している。
いまだもって市中感染率は低い

ざっとこんなことかな。一筋縄ではいかぬ、なかなか手ごわい相手と云うことじゃ。

二太郎「それじゃ、若い人はどんどん旅行に行って、お金を使ったらいいじゃないですか。飲み食いも構わないし、コンサートだってOKなんでしょ」

主人先生「それがそうはいかないのじゃ。若い人にも家族がいるし、病人がいる家庭もあろうし、仕事で職場にも行かんといかんし、電車にも乗るしな。居酒屋だって吾輩みたいな年配者も少なくないからな。新宿のホストクラブのクラスターじゃがの、ゲノム配列を調べると池袋と同じ型(東京型・埼玉型)らしいし、都内の感染者もウイルスの源は新宿と云うからな。新宿をエピセンター(epicenter=発生源)として、今や既に都内全域にコロナが拡大しつつあるという危機なのじゃ。クラスターを追える”線”の状況を超えて”面”の段階に入った可能性が高いということじゃな」始まりは武漢型、次がイタリア・アメリカ型、そして今が東京・埼玉型)

二太郎「そうですか、東京を今、どうにかせんと医療崩壊ばかりでなく経済再生も空転どころか抜け道のない奈落の底に落ちるかもしれない危惧があるんですね。ああコワ(怖)、最悪なことになったら、われわれペットも餌も貰えないどころか、捨てられるかもしれないですね」

主人先生「まあ、そこまではないじゃろうが。ただな、もし宮崎にコロナが蔓延して吾輩も感染して死のうものなら、二太郎とも会えないからな、そりゃ淋しいの。冗談ならいいけどな、何が起こるか分からないということを肝に銘じて行動しなくちゃならんということじゃな。極論は、他人との接触を避けるためにな、どこかの無人島か山の中に遁世して、コロナのほとぼり(熱り)の冷めるのを待つことじゃな。これを名付けて”コロナの田舎落ち”じゃ」

二太郎「そこまでものお考えで。それにしちゃ居酒屋通いが過ぎませんか? 」

主人先生「それじゃろ、完全な言動の不一致じゃな。酒好きの愛(かな)しい性じゃな。じゃがな二太郎君よ、心配せんでくれ、吾輩のGo To トラベルはまだまだ先じゃな。今の旅行じゃ、それこそトラブルに巻き込まれるからな」

7月16日。


固定リンク | 2020年07月12日【209】

今週のつぶやき親仁・2020年7月5日(日)〜7月11日(土)

『病は気から』? コロナも然り
首都圏を中心にコロナの拡大が深刻に懸念されています。3密は無論、マスクの着用や手洗いに手指のアルコール消毒など自衛手段の励行が重要です。われわれ周辺の今はどのような自衛状況なのでしょうか。

二太郎「11日の土曜日、主人先生におかれましては約4カ月ぶりにニシタチ本筋に出動されたようで」

主人先生「そうじゃ久しぶりにオシャレをしてな、バスで出かけたんじゃ。そのバスじゃがな、みんなで15人ほど乗り合わせていたな。皆、目的は一緒のようじゃとみたが。その中に40代の男性二人と60代と思われる男女二人の2組が乗っていたのじゃが、それぞれの男性一人がマスクを着けていなかったのじゃ。2組とも通路を挟んで左右に席を取っていたのじゃが、そのマスクをしていない方の男性がふたりとも良く喋るは喋る。マスクをしている方は最小限の受け答えじゃったが」

二太郎「来院する飼い主さんはほとんどの人がマスクをしているようですが」

主人先生「そうじゃのほとんどの人がエチケットを守ってくれているな。決まった人がマスクを着けず、そう云う人に限ってずけずけと喋るな。このタイプはわりに年配者の男性じゃがな。数日前、若いアベックが子猫を道端で拾って来院してくれたのじゃが、ふたりともマスクは着けてなかったので、吾輩は直ぐにマスクを渡したのじゃ。初診だと会話が多いからの」

二太郎「そのマスクの対コロナ効果はどの程度なのでしょうか?」

主人先生「そうじゃの、一般にいわれているのは、N95のような医療用(防塵)マスクでは100%近く予防可能なのじゃが、いわゆるサージカル(不織布)マスクは50%、いま街中で汎用されている布マスクではほどんど感染予防できないらしいがのお。これらの数字はどれも人からの感染を防御できるというものじゃ反対に人に感染させないとなると街中の布マスクでもかなりの効果はあるらしいぞ

二太郎「と云うことは、ちゃんとマスクを着けていれば、他人に感染させる可能性は低いということですか

主人先生「そうじゃの、咳や大きなくしゃみは完全じゃなかろうが、少なくとも喋ることによる唾液の飛散には効果が大なのじゃな。バスの中でマスクをしないで喋りまくるのは非常識極まりないどころか、やってはならないことなのじゃ。もしそのマスクをしていない人がウイルスを排泄していたら、周りがいくらマスクをしていても感染してしまうリスクがあるということじゃ

二太郎「それじゃバスの二人はとんでもない行為をしていたのですね」

主人先生「二組とも橘通り3丁目で降りたのじゃが、間違いなく吾輩同様、呑み会のようじゃった。どうせ店ではマスクなしの3密状態で酒を酌み交わすのであるから、バスで話すくらいいいじゃないの・・・・・・飲み屋とどこが違うのじゃ・・・・・・と言わんばかりじゃの」

二太郎「なるほど立派な御理屈ですね。理解できたようで、そうでもないような。ところで主人先生はどちらの店で3密だったのですか?」

主人先生「今回はの、生(活)鮎の背越と塩焼が喰いたくなって出掛けたのじゃが、「活(生)かし」があるかと期待してのことじゃ。流石にこの梅雨の長雨じゃ、水槽は空じゃったのお。そこで少し外れの行きつけの居酒屋に行ったのじゃ。ここは県外者を断っているようじゃし、店はいつものように繁盛していたが両隣はどちらも顔見知りの夫婦組であったから、安心しすぎてつい呑み過ぎたんじゃがな」

二太郎「それで帰りが早い割には泥酔のようでしたね。やはり同じ3密でも店の選択は重要ってことですか。それくらいしか自衛の方法はないかもしれないんですね」

主人先生「そうじゃの、アルコールがまわるとどうしても声が大きくなり喋りも増すからな、マイクロ飛沫(唾液)の飛散到達距離も量も増加の一方と云うことじゃ。店の感染防御姿勢と客層の良否にくらいしか自衛の手段はないと云う結論じゃな。そしてなによりも美味いものをちょいと頂き、大笊のスイッチの入る前にそそくさと御暇することじゃな。吾輩には至難のことじゃがな、きつく心がけるしかないな。いちばんは言わずと知れた『君子危きに近づかず』じゃがな。コロナ感染防止も気の持ちようと云うことに尽きるな。二太郎よ、ワンコはコロナには罹らないから、其方は大丈夫じゃがの」

▼久しぶりのニシタチでしたが、私の贔屓の居酒屋さんはどこも満席でした。3密もいいところです。3密対策をしていたら商売はあがったりなのが現実ですから、誰もが『背に腹は代えられない』と云うことになります。オーナーさんも心苦しいことでしょう。呑み会、会食は避けることがいちばんの自衛ですが、家呑ばかりじゃ、かえってストレスが溜まり他の病に罹ると云うものです。信頼のおける店で、できるだけ喋らず、「男は黙って」ですな。

米NHIの実験では、1分間の会話で数千個のマイクロ飛沫が発生し、換気の乏しい部屋ではそれが8〜12分も空中遊泳するという。

N95マスク:0.075μm以下の小さな粒子の侵入を95%以上カット。
サージカルマスク(不織布マスク):ターゲットは約30μmの花粉であるため、咳やくしゃみで飛ぶ飛沫(約3〜5μm)や新型コロナウイルス(約0.1μm)の侵入を防ぐ効果は期待できない。
布マスク:一般的な布マスクは目が粗く、ウイルスなど小さな粒子の侵入を防ぐことは不可能。

7月11日。


固定リンク | 2020年07月05日【208】

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