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「今週のCT症例」・その8

症例 柴犬 12歳
嘔吐、食欲不振で受診した際のエコー検査で肝臓に腫瘤を認める。
その後症状は改善したが、腫瘤の精査のためCT検査を実施。腫瘤は肝臓の内側左葉の先端に限局しており、手術での摘出が可能な位置と判断。
Johnson&JohnsonのStapler・ENDOPATH・ENDOCUTTER(自動縫合器:カートリッジはホチキスのような形をしており、これで臓器の組織を挟みステープルと切断用ナイフによって縫合と切断を同時に行う。)を使用して摘出。摘出後の病理検査により「胆管嚢胞腺腫」(胆管の細胞由来の良性腫瘍)と診断された。

固定リンク | 2019年07月09日【424】

第98回日本獣医麻酔外科学会に参加してきました。

2019年6月14日(金)から6月16日(日) に大宮で行われた第98回日本獣医麻酔外科学会へ参加してきました。
本大会は循環器学会、画像診断学会、内視鏡外科研究会と合同学会のため、外科に限らず様々な講演がありました。

たくさんの講演の中のひとつに「画像病理検査のすすめ」がありました。近年アメリカでは病理診断と画像診断をそれぞれの専門家がディスカッションしながら一緒に診断する「画像病理検査」という考え方が導入されてているそうですが、まだ日本では馴染みのない言葉です。しかし、病理検査と画像診断が密接な関連にあることは明らかです。例えば、「腹腔内にできたしこり(瘤)が癌なのか癌ではないのか?」、画像診断だけでは診断できませんが病理検査を実施することで診断につながります。逆に病理検査だけでは診断ができなかったり、また間違った診断になる場合も考えられますが、画像診断と組み合わせて実施することで正確な診断につながります。日本の獣医界でも、より正確な診断へつながるように、病理検査と画像診断、両方のデータを蓄積していくことが必要のようです。



固定リンク | 2019年06月30日【421】

「今週のCT症例」・その7

症例 4歳 雑種猫 猫白血病ウイルス陽性
来院1週間前より元気がなくなり、お腹に固いものができているとの主訴で来院。
レントゲン検査およびエコー検査を実施したところ、上腹部に直径約6.5cm大の巨大な腫瘤と胸腔内にも腫瘤を認めた。
後日精査するためにCT検査およびFNA検査を実施し、消化管型リンパ腫と診断できた。胸腔内の腫瘤は胸骨リンパ節の腫大と考えられ、その他のリンパ節も多数腫大していることが分かった。現在、化学療法を実施中である。治療後1週間の腫瘤は、腹部触診では殆ど触知できないまで縮小し、生活の質は向上している。
今回の症例は猫白血病ウイルスに関連するリンパ腫の可能性が高い。猫白血病ウイルスに感染していると免疫不全、重度の血球減少症、リンパ・造血系腫瘍などを発症することがある。感染猫の中には生涯発症せずにウイルスキャリアとして過ごしている個体もある。感染している猫の唾液や血液を介して感染したり、母子感染で猫白血病ウイルスは感染するため、外に出さないことや飼い始めにはウイルスの検査を実施することが重要である。


固定リンク | 2019年06月29日【422】

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