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コリネバクテリウム・ウルセランス感染症について

 先週ニュースで取り上げられましたが、国内で初めてコリネバクテリウム・ウルセランスに動物から感染し、60代女性が亡くなっていたことが分かりました。

 この病気は感染した動物から人にも感染するため、心配されている飼い主さまも多いかと思いますが、抗菌薬による治療が有効であり、人から人への感染は報告がないため、冷静な対応が求められています。しかし、皮膚潰瘍や風邪様の症状を呈する動物との過度な接触は避け、手洗いの徹底など注意が必要です。

 コリネバクテリウム・ウルセランスはジフテリア菌と同じコリネバクテリウム属に分類される細菌で、コリネバクテリウム属には25種以上の菌種が含まれ、自然界には多く存在しています。コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は人、犬、猫、牛のほか様々な動物において感染事例が確認されており、犬や猫では咳やくしゃみ、鼻水など風邪と似た症状や皮膚や粘膜の潰瘍などを呈することが知られています。人では国立感染症研究所で感染を確認している症例が2001年から2017年までに25例あり、初期には風邪に似た症状を示し、重篤な場合には呼吸困難等の症状を呈し、今回の事例のように最悪死に至ることもある疾患のようです。

 診断するためにはコリネバクテリウム・ウルセランス菌を培養同定する必要があります。先述のようにコリネバクテリウム属は多くの菌種を含むため慎重な判断が必要になります。治療は抗菌薬が有効とされています。犬、猫でも感染の有無は診断可能ですが、先ずは獣医師へご相談ください。

 文責:獣医師 藤 由香


固定リンク | 2018年01月20日【392】

セミナー参加(2018年・初回)

 2018年1月8日(月・祝日)に福岡市で開催された「プレミアムセミナー」に出席しました。
題目は、 ̄親梓鐵恐伺噺〆困離櫂謄鵐轡礇!〜犬の後肢跛行診断、Dr.Torisuの研究に基づく消化器疾患の治療戦略・・・・・・でした。

内容は、.劵醗絣慘琉茲任呂垢任乏領されている運動器超音波検査は、獣医療においてはまだ発展途上期ですが、麻酔をかけずに、しかも超音波でしか見ることのできない画像が得られるという利点があります。今回は後肢跛行で重要な前十字靭帯などを中心にした運動器超音波検査についての解説でした。肝疾患・消化器疾患における食事やサプリメントの使い方のセミナーでした。

固定リンク | 2018年01月20日【393】

超小型犬用の骨折治療用インプラント(ロッキングシステム)を導入しました!

 「小型犬の骨折」でよく見られるのが、子供が抱っこしていて床に落ちたり、ソファーやベットから飛び降りて前肢を骨折するパターンです。小型犬の前腕骨は非常に細いため、今までの骨折治療用のプレートやスクリューでは規格が大きすぎるようになってきました。最近では、従来よりもさらに細くて小さいタイプのプレートとスクリューを使用しなければ”超小型犬化”に対応できない状況です。今回導入したプレートとスクリューはロッキングシステムと呼ばれ、スクリューとプレートが一体化(創内固定とも呼ばれる)するため、旧来のインプラントに比べ安定性も大きく向上しています。さらに手術手技も簡素化され、動物の手術侵襲(組織のダメージ、とくに骨膜血流の温存=癒合不全防止)や麻酔時間の低減にも寄与します

 骨折した犬の飼い主様から「このくらいの高さで骨折するとは思わなかった」というお話をよく聞きますが、ちょっとした高さからの落下で骨折は起きてしまいます。日頃から高いところには登らせないようにしつけすることが重要です。また留守番させる時にはケージに入れるようにすることで骨折を防ぐことができます。

 骨折している場所と骨折の仕方によって、プレートやスクリューを使う方法、ギブスでの固定、ピンとワイヤーを使う方法など、その整復法は異なります。骨折しないようにすることがもちろん大事ですが、万一の時はすぐに受診してください。



固定リンク | 2017年12月29日【389】

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