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「今週のCT症例」・その11

症例11 10歳 W.コーギー
食欲低下と嘔吐を主訴に来院。エコー検査にて脾臓腫瘤が認められたため、精査のためにCT検査を実施。
CTでは肺にも2ヶ所腫瘤病変が認められ、肺の腫瘤を細胞診した結果、「組織球肉腫」が疑われた。その他、腹腔内のリンパ節も複数腫大していることが確認された。
組織球肉腫は樹状細胞由来の腫瘍で、W.コーギーは好発犬種として知られる。
局所の組織球肉腫では外科的切除と化学療法、播種性の場合には化学療法が治療法になる。本症例は複数病変が認められることから化学療法を選択した。

固定リンク | 2019年09月01日【427】

「今週のCT症例」・その10

症例 10歳 ミニチュアダックスフンド
前日よりの起立困難を主訴に来院。血液検査にて貧血と血小板減少が認められ、エコー検査にて少量の腹水貯留と脾臓の腫瘤が認められた。
検査所見より脾臓腫瘤の破裂を疑い、支持療法にて全身状態を良化させてからCT検査と外科手術を実施。
CT検査では脾臓には内部に液体貯留を伴う腫瘤と他にも多数の腫瘤を認めた。しかし、転移や他臓器への癒着は認められなかったため外科手術を実施した。
外科手術で摘出した脾臓は病理検査にて「血管肉腫」と診断された。脾臓の血管肉腫は予後が悪い悪性腫瘍の1つである。

固定リンク | 2019年08月11日【423】

「今週のCT症例」・その9

症例 1歳猫の横隔膜ヘルニア
受診前日に交通事故にあった地域猫が受診。来院時呼吸の状態が悪く、レントゲン検査にて横隔膜ヘルニア(横隔膜が破れてお腹の臓器が胸の方へ移動してしまう)と診断。
状態を安定させた後、手術で破れた横隔膜の整復を実施。損傷が激しく広範囲に及び、横隔膜を縫い合わせることでは整復はできないと判断し、医療用メッシュ(ヒトの鼠経ヘルニア仕様)を用いて横隔膜を整復。
術後呼吸状態は正常に戻り、経過は順調。術後約60日後にレントゲン検査と無麻酔でCTを実施して、横隔膜の状態を評価した。整復した横隔膜ラインを超えて腹腔内の臓器の一部が胸腔内領域に変位しているような画像が得られたが、現在臨床症状は全くなく、日常生活を問題なく送をっている。レントゲン検査と比較してCT検査ではより詳細が分かる。今回のCT検査は無麻酔で実施しているがキレイな画像を撮影することができた。(犬、猫の性格により無麻酔でのCTは実施できる場合とできない場合があります。)


固定リンク | 2019年07月21日【425】

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