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第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM2020)に参加してきました
2020.2.20-23にパシフィコ横浜で開催された「第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM2020)」に参加してきました。
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中での開催ではありましたが、多くの獣医師や動物看護師が集まりました。
大会中は一部プログラムを変更して、今回の新型コロナウイルス感染症に対しての緊急企画として、人と動物のコロナウイルス感染症に関する臨時特別セミナーも開催されました。中国では間違った情報が流れ、ペットの犬猫が捨てられるケースもあるようです。未知の感染症ではありますが、不確かな情報に惑わされず、正しい知識を持つことが極めて重要ということで感染症の専門家の講演がありました。
固定リンク | 2020年02月28日【439】
「今週のCT症例」・その20
症例20 14歳 トイ・プードル
治療をしても治らない咳を主訴に来院。レントゲン検査にて咽頭部に腫瘤を認めたためCT検査を実施。
CT検査の結果、咽頭部頭側に腫瘤を認め、内部に液体貯留を伴うような腫瘤で、周囲のリンパ節や肺などに転移はなかった。内視鏡検査で周囲への癒着等なく切除可能だったため、可能な範囲で切除し病理検査を実施したところ、「唾液腺粘液腫」という結果が出た。その他CT検査では気管支炎の像も認められた。
術後、咳の程度は1日に1-2回程度と減少し経過は良好である。
固定リンク | 2020年02月20日【438】
「今週のCT症例」・その19
症例19 パピヨン 5歳 避妊雌
跛行で来院した際に血液検査を実施したところ肝酵素上昇を認める。肝酵素上昇による症状は認めず。
その後、治療によって跛行はすぐに改善されたが肝酵素上昇が持続。食事療法や強肝剤投与を行っても数値の完全が認められず、総胆汁酸も高値のため、精査を実施。
CT検査にて肝臓の器質的変化や門脈体循環シャント(※)がないか確認したのち、肝生検を実施した。
CTでは腫瘤病変など画像診断で検出できる器質的な変化は認められず、シャント血管も認められなかった。
病理検査の結果、血管構造異形の所見が得られ「微小血管異形成」と「銅の過剰蓄積」が疑われた。
※門脈体循環シャントは本来であれば肝臓へ行くべき血管が後大静脈へ短絡してしまう先天性もしくは後天性の血管の異常である。
門脈体循環シャントが認められた場合にはシャント血管を閉じる外科手術が治療の選択肢として考えられる。
固定リンク | 2020年02月03日【436】
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