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感染阻止の黄金時間

 ペットのケンカ傷=咬傷は日常茶飯事の疾患です。特にネコで多く見られます。外に出すネコは縄張り争いのため、特に発情している時期に多発します。ネコの皮膚は強靭なため、皮膚の表面は大したことでなくとも、皮下組織や筋肉は裂傷や部分断裂をはじめ甚大な損傷を惹き起こしていることが少なくありません。後者の方が多いくらいです。稀には胸腔内や(皮質)骨の内部である骨髄まで犬歯や爪が侵入する場合もあり、生死にかかわる膿胸や骨髄炎を罹患します。
 ケンカなどによる感染症の場合、細菌が体内に入って6〜8時間内に傷の洗滌を行い、抗生物質の投与を実施すれば、かなりの確率で感染の成立を抑えることが可能です。この最初の6〜8時間は体内に入った細菌数が感染を成立させ得るに足る増殖に至る前の段階であり、この時間帯を感染阻止の”黄金期”と言います。傷口が大きければ洗滌後に皮膚の縫合やドレインの設置が必要となります。
 ペットを外に出さないことやリーシュを放さないことでケンカの機会を無くすことが重要です。止むを得ず受傷した場合には動物病院に出来るだけ早く連れて行くか、病院が開いてない時の為に予め予備の抗生剤を貰っておくことも必要でしょう。
 因みに私が動物に引っ掻かれたり、咬まれたりした場合には、その場で水道の水を流しながら患部を揉むようにして血液を押し出します。これにより患部からの細菌の除去が可能となります。傷口にはアロンアルファを塗布すればとりあえず仕事が続行でき、その後も通常問題なく経過します。

固定リンク | 2007年06月18日【2】

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